1月11日午後6時、西之表市、栖林神社の弓場にて、その年の悪魔災難などを祓い清め、
島内の平安・無病息災を祈願する神事、大的始式が行われました。
島内の平安・無病息災を祈願する神事、大的始式が行われました。
鹿児島県指定文化財に指定されている、500年以上に渡り受け継がれている
古式ゆかしい伝統行事です。
古式ゆかしい伝統行事です。
今年も天候に恵まれ、第29代 種子島時邦氏、ご子息の第30代 種子島時大氏が見守る中、
かがり火の灯る、厳かな雰囲気で執り行われました。
種子島に茶道や歌道、けまり、馬術、弓道などの文化を普及させた、第12代島主 種子島忠時が、明応9年(1500年)、弓の指南役として招いた武田筑後守光長により、
翌年から宮中で行われた御的始式を伝えたのが起源といわれています。
松明を焚き三鱗(種子島家の御紋)の陣幕を張り巡らせた中で、射手6名が6射ずつ、計36本の矢で直径5尺8寸(約175cm)の大的を射ます。
35本の矢が的中する時、「満つれば欠くる」の戒めにより、最後の1本は故意に外されます。
1年で最も寒い中で行われ、この大的始式の風にあたると病気にかからないといわれ、
多くの人が見物に来られます。
烏帽子、素襖(室町時代にはじまる礼服)をまとった射手の姿や、師範役の「本座に着かっしゃれ」、「はずしっしゃい」などの掛け声は、500年前の室町時代の様子を再現したものだそうです。
参詣者には和菓子「大的もなか」とお餞米が配られました。
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