連日暑い日が続いています。
明日から、お盆
種子島への帰省客も多いようです。
月窓亭では、昔の種子島のお盆の展示を行っています。
種子島でのお盆を紹介します。
お盆の精霊様のお迎え
盆はどの家でも精霊様をお迎えしてご馳走をする日。迎え火を焚く地域、墓参りに行く地域と様々である。14日・15日は一日に数回もご馳走を取り替えなければならないから、一家の主婦は大忙しである。
床にはバショウ(芭蕉)の葉を敷いて、その上にご馳走を並べる。ご先祖のすべての位牌の前に①お花②ご飯(箸は丸い竹)③煮しめ(油あげと昆布)④油あげ⑤うちわを供える。
種子島では、縁側に水棚を作ります。
墓に御先祖の精霊様を迎えに行きますが、このとき行く当てのない霊も一緒について家まで来ます。この行く当てのない霊をそのままにしていると、家によくないことが起こると言われ、そのため、行く当てのない霊の為、水棚をつくり霊をここに宿しご馳走します。
精霊棚又は水棚
世上には諸々の悪霊も彷徨っていると考えられている。
我が家の精霊様だけをお迎えし、ご馳走をするとその悪霊がその家に悪戯をするという。その行き場のない悪霊様にも棚を作ってご馳走をする。水棚の中には、①シキビやソーハギ ②ミズノコ(芭蕉を刻んだものでこれをアラーネという。洗米の代用品) ③ご飯
④煮しめ ⑤茶 ⑥油揚げ ⑦新しいバケツに新しい柄杓
残念ながら、現在、水棚を作る家はほとんどありません。
精霊送り
帰りの道は灯籠の火を消します。
16日には精進明けとなります。
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