種子島ではトンボのことをアーケージョウと呼んだ。
菜種の花につくハエはアーケージョウの好物。
「アーケージョウとまり申せ。菜種子蝿食わしょう」
と唱えながら人差し指にツバをつけて、トンボの眼前でクルクル回して素早く捕まえる。
この他に、7~8月ごろ、稲刈り後の田んぼでボーザケ(ギンヤンマ)捕りがあった。
捕まえたボーザケを糸で結び、竹にくくって飛ばしながら、「ホーホーホエホ」と掛け声をかけるとどこからともなく仲間が飛んできて糸にくくったボーザケにとまる。
それを慎重にホーキや帽子をかぶせて捕まえる遊びで、日の暮れるのも忘れて、この田んぼ、あの田んぼと走り回った。
(広報にしのおもて 市政の窓 昭和58年4月号)
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