北西の季節風が過ぎると、種子島の春は本土より一足早くやってくる。
椿、桜、菜の花、桃など百花繚乱である。
子供の遊びもこの季節が最も多い。
絵は、オオバコの花茎を引き抜いて目と口に張る。すると顔の皮膚が引っ張られて面白く変わる。
その変化がたまらなくおかしくて、子供たちはお互いに「めはじき」をして笑いこけた。
梅雨期になるとクチナシの花が落ちる。香りのよいこの花に竹を通し、水車のように流れ川にさすと、クチナシの水車は気持ちよく回る。
本当の水車を見ては、子供なりにそのマネをして生産活動に参加しようとしている。
香りや色といい、子供が発見したこの水車は最高である。
(広報にしのおもて 市政の窓 昭和58年5月号)
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