月窓亭には、徳川将軍家から島津家に伝わり、そこからさらに種子島家に伝わったとされる、
等身大の人形があります。
種子島家は、代々伝わるこの人形を「山の井様」と呼び、「生き人形」として大切に扱ってきました。
というのも、この人形は、将軍が突然亡くなった奥方の冥福を祈るために、
その奥方の姿に似せて作成されたといわれています。
当時の日本最高の技術を使って丹念に造られた山の井様は、まさに,種子島の至宝と言える存在です。
その山の井様は、現在、京都の日本美術院(国宝修理所)で、修復のため入院されています。
先日、入院先の主治医の先生より葉書きが届きました。
どうやら、修復も順調で、お化粧直しも終え、随分若返られたとのことです。
これから、お召し物をどうするのかを検討し、年内には退院できるそうです。
山の井様は、どんなお姿でこのお席にお戻りになられるのか、
皆で心待ちにしております。
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