2012年11月9日金曜日

ひき臼を体験



先日、月窓亭邸内で、椎の実をひき臼で挽く作業が見られました。

ひき臼は、穀物の脱穀や製粉をするため、二つの石をすり合せて粉砕を行うものです。

今日では滅多に体験することのできないひき臼を挽く作業ですが、お手伝いをしたところ、

なかなかの力仕事でした。


椎の実は、近年、種子島でも子供のおやつに用いられたそうです。

生でも食べられますが、とても堅いため、軽く煎って食べるのが普通です。


今回、椎の実をひき臼で挽く前の工程を教えていただきました。


  1、まず、椎の実を拾ってくる。

  2、実を水に入れて選別する。(浮かんできた実は、虫食い等で食べられないため処分)

  3、沈んだ実を十日間ほど天日干しにする。(その際、ひびが入り割れた実は処分)

  4、フライパンに、実と塩を一緒に入れて焦がさないように炒る。

  5、殻から実を出す。

  6、ひき臼で挽く。


  7、挽いた実を、2,3回ふるいにかけて(粉状になるまで)再びひき臼で挽く。




手間暇をかけて粉状になった椎の実は、天日干し後の3分の1の量に減っていました。

作業の間は、ずっと香ばしいかおりが漂っていました。

椎の実は、地域の子どもたちのイベント「椎の実クッキー作り」で使われるそうです。


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