2015年5月17日日曜日

月窓亭イベント「熊野信仰と種子島」を終えて


先週行われました月窓亭イベント「熊野信仰と種子島」には、あいにくの天候にもかかわらず、沢山の方にご来場いただき、ありがとうございました。
 
 
 

第一部では、島民にとっては馴染みの熊野神社(中種子町)と、その本宮(本家)である熊野神社(和歌山県)について、興味深い鼎談(「熊野信仰と種子島」)が行われました。
パネリストは、泉庄治さん(道の駅「奥熊野古道ほんぐう」代表(和歌山県田辺市本宮町))、黒木憲昭さん(熊野神社宮司(中種子町))、村川元子さん(松寿院研究家(種子島家出身))でした。
 和歌山県の熊野神社は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社から構成され、平安時代末期以来、日本で深い信仰を集めてきました。現在は、世界遺産に登録されています。この熊野神社に、種子島家第十代の幡時(はたとき)が毎年参詣し、そこから小石(丸石)を分霊として持ち帰り、1452年に熊野神社を創建しました。
種子島の熊野神社は、種子島民謡「草切り節」にも登場しますが、縁結び、安産の神様として知られています。それもそのはず、種子島の熊野神社は、熊野速玉(はやたま)神社を本宮とするからです。この熊野速玉神社の祭神は、イザナギ(熊野速玉大神)といい、まさに日本列島を生んだとされる、国生み神話の神様なのです。
種子島家の女殿様の松寿院も、松涛庵を設けるなど熊野神社を尊崇していました。この熱心な信仰の結果、松寿院の夢の中に熊野神社の神様が登場されました。そのため松寿院は、そのお姿を絵師に描かせることにしました。この貴重な掛け軸が今回、紹介されました。
第一部では、種子島家十代幡時が、和歌山から小石(丸石)を分霊として持ち帰り、熊野神社を創建したと紹介されましたが、第二部では、奇しくも和歌山出身の「丸石」さんが登場しました。
それは、シンガーソングライター「丸ちゃん」こと丸石輝正さんです。
 
 
お屋敷内にて、丸ちゃんのミニコンサートが行われました。丸ちゃんは昨年の鉄砲祭り以来、2度目の来島でした。つい最近、待望のファーストアルバムをリリースしたばかりです。
月窓亭のお屋敷一杯に、丸ちゃんの美しい歌声が響き渡り、皆さんとても喜んでおられました。
山の井さまも、丸ちゃんの歌声を楽しんでいらっしゃるようでした。
 
 
今回のイベントを通して、和歌山と種子島が大変ゆかりが深いことがわかりました。
今後とも、和歌山と種子島のご縁を大事にしていきたいと感じました。中種子の熊野神社はもちろんですが、和歌山の熊野神社にもいつか必ず足を運びたいと思います。
そして、和歌山出身のシンガーソングライター、丸ちゃんこと、丸石輝正さんのこれからのご活躍を応援したいと思います。
 
丸ちゃんのニューアルバム「Shine」は、しっとりとしたバラードから元気をもらえる曲、
荒井由実さんの「ひこうき雲」のカバーなど11曲が収録されています。
好評発売中です。
 
 
丸ちゃんの公式HP→ http://www.maruteru.jp/




今回のイベントのためにお越しくださいました、泉庄治さん、丸山輝正さん、松寿院研究家の
村川元子さん、中種子町熊野神社宮司、黒木憲昭さんに心からお礼申し上げます。


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