2011年11月23日水曜日

ツワの花投げ・竹馬




冬の花の少ない時期にツワブキは花を咲かせ、野山を真っ黄色に染める。

「ツワの花投げ」はツワブキの花を摘んで細い竹の先につき差し、谷間めがけて飛ばす遊びである。
空中高く飛ばすとクルクル回りながら谷間の底へ落ちていく。
それは子供心に、まるでヘリコプターか宇宙からのUFOのように連想させるのだった。


「竹馬」は「タケンマ」と発音する。
子供の頃から仲のよい友達を「竹馬(ちくば)の友」というように子供の遊びの象徴でもあり日本古来の遊びの一つである。
特に成長期の子供にとって少しでも高いところからみんなを見下すことは優越感がわき、大将であることを意味した。だから高い竹馬を作り乗りこなすことに随分苦労したものである。
乗って操作するのに技術が必要で、高くなればなるほどバランス感覚がものをいう。
土手の上などを利用して乗り、上級生や先生までも見下ろしながら、我が物顔で闊歩したものである。
遊び方は、天下の大道を闊歩する、速さを競う、ボール蹴りなどであった。

(広報にしのおもて 市政の窓 昭和58年2月号)

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